夏子の遅報VOL.1
<おもて>



<うら>



<戻る>
「まゆ毛先生」小学生時代、担任の先生のまゆ毛がとても太く、子供心に訴えかけてくるものがあったのでしょう。毎日のように友人と、先生の似顔絵を描いていました。最初は図1のような絵でしたが、毎日描いているうちに物足りなさを感じてまゆ毛を強調。最終的には図2のようになりました。まゆ毛の太さというよりは、もはや高さになっています。この似顔絵が先生の目に触れることはありませんでしたが、友人と私の間ではある種のキャラクターとして定着し、今でも懐かしい思い出となっています。今回、久しぶりに描いたので、当時とは多少、描き方が違っているかもしれません。ちなみにこのキャラクターは、まゆ毛を使っていろいろなことができるというもので、まゆ毛で犯人をこらしめたり、蝶を捕まえたりすることができました。何でもできるという意味で、先生のことは尊敬していたのかもしれません。「チワワから血便」実家で飼っているチワワが血便を出しました。両親が旅行で留守にするため、ペットショップに預けたところ、ストレスが溜まったのが原因のようです。人間に置換えると、血便なんか出たら大変です。ましてや、チワワの小さい体から出血・・・。たとえ少量でも貧血になりやしないかと、心配で仕方ありませんでした。そこでチワワが蚊に刺された時の気持ちを考えてみました。蚊は、相手が人間だろうと犬だろうと同じだけの量を吸う訳ですから、チワワにしたら「どんだけ吸うんだよ」と言いたいはずです。幸い、2日でチワワの血便は治りました。今ではぴんぴんしています。「椿の落ちる音」4月初旬のことです。お風呂で夏目漱石の「それから」という小説を読んでいました。1ページ目に椿に関する記述がありますが、私は椿という花を「名前しか知らない」状態でした。小説では椿のことが、1この花の落ちる音を聞いた、2(椿の落ちる音が)護謨毬を天井裏から投げ付けた程に響いた、3赤ん坊の頭程もある大きな花、と書いてありました。私は椿を知らないので、今ひとつぴんと来ません。ただ何となく、頭の片隅に残っていたと思うのです。ところが後日、近所の庭先に大きな桃色の花が落ちているのを見つけた瞬間、みるみる漱石の文章がよみがってきて、2秒で椿だとわかりました。「花の落ちる音が聞こえる」という表現が、心底ぴったりだったのです。達人による文章とは、絵や写真の助けなくして,椿を伝えることができるものなのだと初めて知りました。この感動を「漱石ってすごい」と書いている時点でアウトなのですが、ボキャブラリーの乏しい私には、貴重な体験となりました。で、その庭先で見つけた椿ですが、木から取り外したみたいにきれいな形のまま落ちていたので、思わず拾って帰りました。調べてみると、乙女椿という種類で、都会の街路樹や住宅街で一番多く見られる種類だそうです。下手っぴな私の日本語で表現するなら、それはおいしそうな和菓子みたいでした。「ムキオの豆知識、ナタデココ」